これが愛じゃないなら

2021/08/14

日記

夜中にブックオフオンラインを眺めていたらほしかったマンガが入荷していた。買うかどうか一瞬悩んだけれど、「残り一冊!」の文字に焦って慌てて買った。購入ボタンを押した後にブックオフで買い物をすることを「悪」とするひとがいらっしゃることを思い出して胸がざわざわする。そりゃわたしだって潤沢なお金があれば全ての本を新刊で買いたいよ。

自分が傷ついたことを知らしめるためなら、他人をどれだけ傷つけてもいいと思っている(ようにわたしは思う)ひとが目についてちょっとだけやられる。心がぺっこりへこむと、お友だちに会いたいきもちになるけれど、今は一対一で短時間の約束だとしても憚られる。気がする。お友だちに会ったり、くだらない話をしたり、一緒にごはんを食べたり、お酒を飲んだり、そういうことを躊躇わざるを得ない世界はいつまで続くんだろう。「おやすみカラスまた来てね。」の新刊(※これは新刊で買った)のカバーの、ご挨拶コーナーみたいな折り返しの部分に、いくえみ先生が「大変な世の中ですが漫画の中は平和です。幸せな世界だったなあとつくづく思います。」と書かれていて、本当に、本当にそうですね、本当にそうです、と思った。幸せな世界だったなあ。

韓国ドラマや韓国映画好きが高じて、あと唐田えりかさんがすきで、唐田えりかさんは韓国語がお出来になるので、唐田えりかさんに少しでも近づきたいというきもちがあり、韓国語を齧り始めた。韓国の新日ユーチューバーの「日本人の話す韓国語はかわいい!」系の甘やかし動画を見ながら、なんとなくハングルを一通りさらったものの、やっぱり外国語を学ぶのって難しいなあ、異国の推しのためにがんばって勉強しているオタクたちはすごいなあ、オタクの鑑だなあ、と思っていたが、こちとらもすきな俳優のインスタグラムをぼんやり眺めていたら、韓国語で書かれているキャプションが読めて、一気に脳みそがグワン!となった。こんな興奮したの久しぶり!数日前は何を書いているか全く一言も一文字もこれっぽっちもわからなかったのに!読める、読めるぞ!!!(ムスカLOVE)
きっと、みんなすきなひとの言葉を知りたい/わかりたいきもちで勉強するし、少しでも知る/わかることができたときの興奮や感動が「もっと知りたい/わかりたい」のモチベーションにつながっているんだな…めっちゃ良い循環じゃん…わたしもがんばろう…

現像してもらった写真を受け取りに行ったら、レジ横の使い切りカメラコーナーで大学生くらいの年齢と思しき男女のペアが写ルンですにするかファンセーバーにするか悩んでいる様子で、まぶしくて目が潰れる!咄嗟に早足でその場を去った。きっと、きみたち、ふたりでどこか行って、あるいはどこにも行かなくて、ただここにいて、ふたりで写真を撮ったり撮られたりするんでしょうね。たのしいでしょうね。たのしいでしょうよ。いいな。と、思いながらiPhoneに取り込んだばかりの自分の写真を見たら、良いなと思える写真が多くてうれしかった。暗いニュースや考え込んでしまうことが多くて閉塞・閉塞・閉塞だけど、わたしの夏も精一杯まぶしいんじゃないんですか!心も身体もできるだけ健康に生きたいね。

公園に置かれた青・赤・緑の丸いベンチのフィルム写真。