2020/12/27 わたしってミーナとかファッジとかすきそうに見えるんだ

2020/12/27

日記

年内に美容室へ行きたくて、ホットペッパーをみていた。しかしみんな考えることは同じで、担当の美容師さんはもうすでに予約がいっぱいでああ無理かあ、と思った。次の日、あきらめきれずにもう1回ホットペッパーを開いたら、奇跡的に26日の朝の時間帯が空いていてすかさず予約した。ラッキー。なんとなく今年は髪を伸ばしていて、いつも前髪だけか前髪と毛先を切ってもらうくらいだったけど、そろそろちょっと変えたいなあと思って、カットとパーマで予約を入れた。

25日、仕事を納めたあと、浮かれた足でファミマへ行った。小分けのフルグラ3食分と、サラダと、サラダチキンと、仕事をがんばったごほうびにGODIVAのアイスを買った。お会計をしていたら、店員さんに「サラダにはドレッシングつきませんけど大丈夫ですか?」と聞かれ「大丈夫です!」と返す。聞かないと怒るお客さんもいるんだろうなあ、大変だなあ。クイックペイで支払いをしたら、後ろにおじさんが並んでいるのが見えて、袋詰めを急がねば!と思ったら、店員さんがわたしに「大丈夫ですよ、ゆっくり入れてください」と言ってくれて、後ろのおじさんに「前方のレジどうぞ!」と声をかけ、おじさんは煙草だけ買って行った。とんでもねえホスピタリティだな!コンビニでこんなに気を遣っていただいたのは初めてだった。袋詰めを終えたあと、店員さんに会釈してファミマを後にした。

仕事が終わったのがうれしすぎて、買ってきたサラダにオリーブオイルと塩胡椒をぶちかけたものをアテに、ひとりの家でビールを飲んだ。プライムビデオで去年のM-1の敗者復活戦を爆音で見る。お客さんがぎゅうぎゅうにたくさんいて、マスクもアクリル板もなくて、まるで違う世界のことみたいと思った。まるで違う世界のことみたい。まるで違う世界のことなんだよな。久しぶりにビールを飲んだら少し酔っぱらってしまった。今なら良い歌歌えそう!と思いたち、作りかけの曲の歌入れをする。歌っているうちに酔いが覚めて、こんな夜遅くに歌っていたらご近所さんにご迷惑でしょうよ!とわたしの中にいる社会的なわたしに止められて良きところで切り上げる。ささっとシャワーを浴びて保湿をして髪を乾かしてストーブを消してふとんに包まったのが12時過ぎだった。いつもは10時くらいにはベッドに入るのでずいぶん夜更かししてしまったな。明日は早起きして、朝ごはん用に買ってきたフルグラ食べて、お掃除して、美容室行こう。7時半にスリープマイスターをセットする。いつもはスリープマイスターと保険で普通のアラームもセットしているけど、いつもより起きるの遅めだし、スリープマイスターだけでいっか、思い、アラームはセットせず、Netflixでプライバシー作戦を途中までみて1時くらいに寝付く。

6時25分にうっすら目が覚める。あああ、きょうから休みなのに会社行く日と同じ時間に目が覚めちゃった。歯車歯車〜労働者階級〜小市民〜と思いながら、また寝る。

次に目が覚めたら8時50分だった。あっさり寝坊した。ウケる、ウケるウケる、と言いながら、フルグラもお掃除もあきらめて、出かける準備をしてお湯だけ飲んで9時50分に家を出る。バスを待ちながらiPhoneを見たら、どうやら6時25分にうっすら目が覚めたときにスリープマイスターを止めて寝たらしい。そして通常アラームはかけていなかったからスヤスヤに寝てしまった。ついてない。でも美容室に間に合ったので良いことにする。なにせきょうから9連休なので、ちょっとの寝坊くらいへっちゃらなのだ。

美容室に着いたらおなかがすいちゃって、おなか鳴ったらどうしよう…と一抹の不安が過ったけど、DISH//とか菅田将暉とかあいみょんとかが爆音で流れていたし、割と混んでいてにぎやかな感じだったので大丈夫だった。パーマをかけてもらいながらミーナをパラパラ読んだりしていて、美容師さんに「なにか飲み物のむ?」と聞かれ「あったかいものありますか?」「コーヒー、紅茶、緑茶、梅昆布茶あります」「うーん、じゃあ紅茶でお願いします」「砂糖ミルクいる?」「いらないです」「はーい了解」というやりとりをした。斜め前の席に座っている女の子は整形してダウンタイムがきつかった話をしていて、斜め後ろの席に座っている女の子は鬼滅の刃の話をしていた。整形の話をしていた女の子は緑茶を頼んでいて、すぐに緑茶が届けられた。わたしはミーナを読み終えて、ファッジを読んだり、Twitterを見たりしていた。紅茶、まだかな、ぜんぜんこないな、と思っていたら、美容師さんは手ぶらでわたしの髪の様子を見にきて「うんうん、良い感じだね」「パーマかかりやすい髪質だね」「このままもう少し時間おきまーす」とか言って、ひっこんでしまった。そして少し時間を置かれたあと、次も手ぶらでわたしのところに着て「じゃあ流しますね〜」と言って、そのまま待ち時間は終了した。

結局紅茶はこなかった。いや別にどうしても飲みたかったわけじゃないけど。いやでもおなかすいてるし。飲みたかったな。紅茶。言えばいいだけだけど、言えないほうなんだよな、こういうの。

シャンプー台で薬剤を洗い流してもらい、トリートメントをしてもらい、髪を乾かしてもらい、紅茶のことは言えないまま、触れられないまま終わった。でも髪は良い感じにしてくれて「かわいいかわいい」言ってくれて、わたしはきっと来月も来てしまうんだろうな。このひとに前髪を切ってもらいに来るんだろうな。カットとパーマとトリートメントで13000円くらいお金を払う。来年もよろしくね、と言われたので、また来ますね、と返し、お店を出た。

紅茶のことを考えるとちょっとモンヤリしたけど、忘れっぽいひとなのかも、それかほんとは物事を忘れてしまうちょっとした病気なのかも、性質なのかも、仕方なかったのかも。出し忘れた相手がわたしで良かったことにしようということにした。たぶんわたしは来月も前髪を切ってもらいに行ってしまうので。

黒猫の写真。