お酒を飲み泥酔しまわりのひとにめんどうな絡み方をし明け方まで飲んで泣きながらあらゆるひとにラインをしたおしツイートをしたおしながらひとりで帰るやつをずっとやっている。最低。最悪。もうこんなことしないって決めてたことなのに。最低。最悪。ほんと最低。最悪。一緒に飲んでいたひとの「タクシー乗ってよ」と言う言葉を振り切って歩いて帰る。タクシー、超苦手。①匂い②運転手さんにめちゃ話しかけられる③高い④タクシー含めて乗り物がだいたい苦手。どんどんどんどんじぶんが嫌になる。許されたい。「そんな君でもいいんだよ」って言われたい。「タクシー乗れなくてもいいよ」って言われたい。でもその言葉をわたしは相手に言わせている。言わせていることになる。そんな言葉をかけられたことがない。わたしが許されることなどない。ありのままのわたし、ずっと惨めで情けなくて弱っちいわたしを許してくれるひとなどいない。世が世なら即座に捕食されていたに違いない。今の世ですら淘汰されつつある。抗う気力も尽きてきた。不眠症なのとお酒を飲みすぎたのとで2時間くらい微睡んで目が覚める。覚えのない痣があちこちにできていてドン引きする。わたしはもう大人なのに。

某日。午前中、仕事中に会社でパニックっぽい症状が突然出る。慌ててお手洗いへ行ってお薬を飲んだけれど、一向に治らない。こんなひどいの初めて。会社では何度かあったのと、映画館にフレンチディスパッチを観に行ったときに上映中に似たような症状が出て、慌ててお薬を飲んで己を力強く抱きしめてなんとか勝利したことはあった。けれどそのときの比ではなくて、視界が揺れ始めて、呼吸がどんどん浅くなって、手の震えが酷くなって、指先がキュインキュインに冷えていった。心臓がバクバクして、いくら深呼吸をしても肺に息が入っていかない。死んでしまう。同じデスクのひとになにも言わずに来てしまったから何分もトイレに篭っていたら怪しまれる。死ねたらいいけど死ねないんだろうな、でもこんな世界でいちばん嫌いな場所で死ぬのは嫌だな。ぐちゃぐちゃの顔でトイレの個室から出て、ドバドバ涙を流しながら死ぬ思いで上司に相談に行ったら30分くらい話を聞いてくれて「もう帰っていいですよ」と言ってくれた。
しんどくて、帰路にある全てのベンチで休憩しながら家に帰って少し寝る。夜はお友だちと会う約束があったのでかわいいシャツを着てがんばって出かける。出かけられた。別のお友だちのお子様に誕生日プレゼントで絵本を贈りたくて、待ち合わせまで紀伊國屋の絵本コーナーをウロウロ眺める。差し上げたかった絵本を買えて、ラッピングをお願いして、受け取ったところでお友だちから「つきました」と連絡が来る。こんなの奇跡じゃん。いやたまたまか。2階まで降りて、集合できて、どでかいサイズの星の王子様が平積みされているのをふたりで眺める。「箱」のタトゥーを入れているお友達がいるという話を聞いて、箱かあ、しぶいなあ、ほんとうのひとだなあ、タトゥーいいなあ、入れてえなあ、わたしならうわばみか、点灯夫がいいなあ、と思う。でももうほとんど内容忘れちゃってるなあ。
翌日。ドイツ人で日本在住のお友だちのお父様がはるばるお国から日本に来られるので「タイミングが合えばいつものお店で乾杯しましょう」と教えてくれて、どうしてもお会いしたくてお店に行ったらお会いできた。うれしい。お父様が吸われている煙草のパッケージが素敵で、パッケージが素敵ですねと言ったら(正確にはお友だちに通訳をしてもらった、わたしはドイツ語しゃべれない)煙草を3本もくれた。2本は酔った勢いで吸ってしまったけれど(めちゃめちゃおいしかった)、もう1本は大事にとってある。
某日。京都在住の兄と兄のパートナーの方が弾丸で東京に来られる。わたしも少しだけ会えて、お茶ができて、あれこれお話ができて、おみやげとフィルムをくれた。フィルムなんていちばんうれしい!ありがたく受け取って、ふたりが改札に吸い込まれてゆくのを見送って、わたしはさみしいきもちを抱えてひとりで家に帰ってきた。おみやげとフィルムが入った袋を開けたら兄から手紙が入っていて、ボロボロ泣いた。わたしは写真を撮ります。(もちろん曲も作るし文章も書く)

某日。会社の欠勤2日目、「お休みする場合は◯時から◯時までに電話をしてください」と言われた時間にすら電話ができず(昨日もできなかった)、会社に今日もお休みさせてほしい、ということと、明日以降の今後の相談をしたら、早々に「休職扱いになります」と言われた。仕方ない。会社ってそういうもの。でも、ああ、もう、わたしはダメダメなんだ、ダメダメだ、死ぬか、死にたいな、死にたいな、と思いながら、ドクドクドクドクし続ける心臓をさすさすしながらワンワン泣いた。助けてほしい。大丈夫になりたい。でもどうしたらいいのかわからない。わたしにはだれもいない。

前はあんなに夢中になれた韓国ドラマさえみる気になれない。かなしい。
気にするな、と言われても、気にしてしまう。気にするわたしがダメダメなのはわかっている。自分でもわかっているから、気にするな、と、言わないでほしい。前髪伸ばせとか、髪切ったほうがいいとか、みんなうるさい。みんなうるさいよ。じゃあお前らの言うことを聞いて、お前らの言う形になったら、わたしを抱きしめてくれるのか。抱きしめてくれたことがあったのか。抱きしめてくれないじゃないか。ないじゃないか。そういう無責任な言葉で、わたしがどれだけぐちゃぐちゃになってきたのか、お前らは知らない。知ろうとすらしない。仕方ねえ、とりあえず髪でも切るか、と思ってホットペッパーを眺める。

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