「写真撮りて〜さみしくない点やろ〜」って話

2023/08/29

日記

  2022年初めから鬱病で出社拒否・休職・退職を経て以来、2023年のこの瞬間も無職で過ごしている。まさかこんなことになるとは。その間に兄は結婚し、妹は恋人と同棲を始め、弟は転職をし(わたしは四人きょうだい)、父と母はかわいい猫を飼い始めた。わたしはと言えば、ポップかつ悲壮的に四回ほど自殺を企図した。全て未遂で終わった。


 複数の大人のひとに「写真とか音楽やってるんでしょ?フリーでやっていけばいんじゃん?」と言われた。わたしにはフリーでやる力などない。才能もなければ努力もできない。コミュニケーション能力も著しく低く、主治医には「発達障害の傾向あり」と言われ、保険の効かない10割負担の検査を受けている(なんで保険効かないんだよ)。


 ……と、返したところで、現状ただの社会不適合者であることには変わりないので「がんばっちゃおっかな〜!」などと言ってごまかせるようにはなった。あまりに「ガチ」っぽい社会不適合エピソードを披露すると大抵のひとを困惑させることに気がついたのはつい最近だ。この投稿を見て困惑するひともひょっとしたらいるかもしれない。


 このごろはあらゆる向精神薬が効いてきたのか、お酒もほとんど飲まなくなったからか、鬱抜けした感があって、人間を撮りたいきもちを抱えて悶々としている。


 インスタグラムで「#被写体希望」と検索する。最高にエッチで最高にかわいい女の子の写真が山ほど出てくる。どの子も最高にエッチで最高にかわいい。でも、なんかちょっと違うんだよな……インスタグラムを閉じ、写真を開き、「写ルンです」という名前のアルバムにぶち込んだ3000枚近くの、なんでもない自分が撮った、なんでもない写真をみて安心する。


 無職になってから、ノリでZOZOカードの申込をしたときに、職業欄を「自営業/音楽家・写真家・文筆家」と入力した。音楽でも写真でも文章でも食えていないというのに。ただの無職だというのに。


 滞納をしたことと前科がないことだけが取り柄の、自称音楽家・写真家・文筆家、MKRDTSB(※「身から出た錆」と読む)。ZOZOカードの審査はあっさり通り、もらう予定のない冬のボーナス払いでかわいいハーフパンツを2着も買った。


 晴れの日に外で撮る用のフィルムがたくさんある。


 わたしは、人間を撮りたい。


キュートな妹


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