だれもわたしのことなんて興味がない

2026/05/10

日記

 ZINE『どんなに新鮮な奇蹟だろう』の発売を開始して1ヶ月が経った。予約販売の段階ではわたしの予想を上回る売れ行きだったが、パタッと売れなくなった。インスタグラムで20000円払って広告を打った。2.3万ビューを買ったが、ZINEは1冊も売れない。売れない。売れない。ストーリーで宣伝をする。1冊も売れない。売れない。売れない。売れない。「売れない」という呪いは、じぶんをまるごと否定されている気分になる。ほんとうに商業主義、資本主義が嫌だ。憎い。生きてゆくのにお金が必要だから、アルバムを制作するのにお金が必要だから、ZINEを作った。売れない。全く売れない。こんなもの、作らなければよかった。と、思ってしまうじぶんが許せない。


SNSで感想を書いてほしいと何度かお願いした。惨めだった。書いてくれたのはわたしが把握している時点でひとりだ。惨めだった。お願いしても一言すら書いてもらえないものか。惨めだった。MKRDTSBがMKRDTSBでいられるようにしてくれるひとはとても少ない。わたしを惨めなきぶんにしてくれてほんとにありがとね、と卑屈になる。


ガザにいるアラアから、サラの矯正代550ドルを寄付してほしいとDMが来た。わたしが出せるのはせいぜい50ドルくらいだ。正直、50ドルだって捻出するのはくるしい。寄付をお願いする投稿を作った。現時点で集まったお金は0円だ。アラアに申し訳ない。わたしじゃなくて、もっと声のでかいひとか、お金を持っているひととつながれていたら良かったのに。わたしなんかでほんとうにごめん。いつもごめん。なんにもできなくてごめん。イスラエルが憎い。


ライブまで1ヶ月を切った。何度も何度も宣伝をする。予約は来ない。せっかく帯広から来てくれる井上さんに申し訳ない。もっとお客さんを呼びたい。どうしたら来てもらえるのかわからない。しんどい。くるしい。井上さんの音楽を東京のひとに聴いてもらいたい。わたしにできることってなんなんだろう。


フィルムカメラでポートレート撮影ができます、と投稿をする。当然、ご依頼は1件も来ない。わたしみたいなアーティストなんて掃いて捨てるほどいる。わたしはだれにも見つけてもらえないまま死ぬんだろう。それなら今すぐ死にたい。


死にたいが死ぬわけにはいかないので、頓服を多めに飲んだが、効きが悪く、お金が全然ないのにタトゥーの予約をとるために彫り師さんにDMをした。今はその返事を待っている。家賃をボイコットすれば抱えている経済的な問題が6割くらいは解決する。ボイコットしてやろうかな、と思う。


こんな状況でお金をかけてアルバムを作っても売れないに決まっている。もうやめてしまおうか、と投げ出しかけるが、先日旅人さんにZINEとCDを送ったときに、「アルバムを作っています。できあがったら送らせてください。」とお手紙を同封したことを思い出し、旅人さんに嘘はつきたくない、という思いで、アルバムを作ることはあきらめたくない、なんとか作って、旅人さんにCDを送るんだ、と、ギリギリのところを綱渡りしている。


ZINEが売れないのも、寄付が集まらないのも、一言の感想すらシェアしてもらえないのも、ライブの予約が来ないのも、アルバムを作っても売れる見込みが全くないのも、撮影のご依頼が1件も来ないのも、だれもわたしのことなんて興味がないからだ。


もうMKRDTSBでいることをやめたい。ただの吉岡季に戻りたい。戻れない。戻りかたがわからない。全部やめる勇気がない。


---

/ / / ad / / / ↓投げ銭ができます、心を掴めたらぜひよろしくお願いします

今はガザのひとへ全額送金しています

https://paypal.me/mkrdtsb?country.x=JP&locale.x=ja