ボロボロ泣きながら「わたしの作っているものはゴミじゃないですか?」「ゴミじゃないって言わせてないですか?」と問い詰める一幕があった。二択の答えを提示しているようで、実はじぶんのほしい答えを言わざるを得ない状況を作るのだけはどうも得意なようで申し訳ないことをしたと反省している。そんなことじぶんでどうにかしなければいけない問いだ。情けない。情けない。情けない。わたしは情けないいきものだから仕方ない。仕方なくない。情けない。
アカシジアがひどくて通院日を早める。くすりは減った。新キャラのクエチアピンが原因だと思い込んでいたけれど違うらしい。少し前からのんでいるエビリファイを中止してください、と言われたことをわすれないでください。病院を出て、つめたい風がびゅうびゅう吹く中、駅前のロータリーの喫煙所で煙草を吸った。寒さでふるえているわけではない右手もきょうなら寒さのせいにみえるので寒いのもわるくない。買い替えたiPhoneからは抱擁が流れた。ポロポロ涙が溢れた。二十二世紀の愛の形よ。涙もつめたい風のせいだと思ってくれるからつめたい風もわるくない。わるくない。
マツキヨで「ラクダの背中」という名前のキラキラのアイシャドウをみつけて思わず指にとって手にうすく広げる。繊細なキラキララメラメで、買っちゃおうか迷ったけれどAmazonで売ってるかもと思って買わずに出る。よくないくせ。なんでもAmazonで買おうとしてしまう。きょうは出がけに香山哲さんのプロジェクト発酵記とダイモの詰め替えテープが届いた。帰るころにはあたらしいiPhoneのケースと保護フィルムが届けられている予定。便利すぎる。
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DTMをはじめたころは自信に満ち溢れていて、すぐにこの心くらい救えると思っていた。でもずっと救えない。作れども作れども救えない。だから「わたしの作っているものはゴミじゃないですか?」「ゴミじゃないって言わせてないですか?」と問い詰めてしまう。じぶんの心すら救えないで、掴めないで。口癖のようになっている。いろんなひとにボロクソに言われたことはほんとうだし、それにたくさんたくさん傷ついて、思い出すたび傷が抉れていっているのもほんとうだし、今ではもう床に膝をつくだけでアザができるようになった。わたしは傷つき上手なのだ。勝手にどんどん傷ついているだけなのだ。そんなじぶんのことがいとおしくていとおしくてたまらないだけ。

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サンタさんのことは実家を出るまでなんとなく信じていた。実家を出て東京に出てきたはじめての年のクリスマスに、枕元にもツリーの根元にもプレゼントがないことに気づいて、ああ、あれは父や母だったのだと思った。

ちっちゃいお星さまをみつけられなかったのでてっぺんにはスモールライトをかざった
■Clock/フジファブリック
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